第495回目の教養講座は、茶室並びに日本建築全般にご研究をしておられるイケダ数寄屋研究所所長の池田俊彦先生にご講義頂きました。
「床柱について」の演題で、茶室のなかで床柱がどんな存在として変遷していったのか、歴史の中で過去にみられる様々な形状やデザインについてご紹介いただき、茶室空間の中の重要な要素であるということを改めて確認いたしました。
「床柱について」の演題で、茶室のなかで床柱がどんな存在として変遷していったのか、歴史の中で過去にみられる様々な形状やデザインについてご紹介いただき、茶室空間の中の重要な要素であるということを改めて確認いたしました。
その後、「柱」そのものについて、どのような特別な意味合いがあるのか視点を広げてお話しくださいました。
古事記の記載の中で神様を数える単位に「柱」の言葉が使われていることや、神社仏閣に見られる支柱という用途以外の「柱」の存在、そして諏訪の御柱祭のような祭礼行事の中での「柱」の概念など、様々な例をご教授いただきました。
古事記の記載の中で神様を数える単位に「柱」の言葉が使われていることや、神社仏閣に見られる支柱という用途以外の「柱」の存在、そして諏訪の御柱祭のような祭礼行事の中での「柱」の概念など、様々な例をご教授いただきました。
日本語を改めて振り返ってみると「大黒柱」や「心の柱」のように我々の内面的なものを表現するときにも使われており、「柱」というものが精神性にも深く関わっていることを池田先生のご講義から発見することができました。
先生のお話の中で特に印象に残ったのは、伊勢神宮神殿の中央に密かに存在する「心御柱」の話でした。神様の世界と人間の世界をつなぐ通信回路のような神聖な柱として、古来より連綿と受け継がれているということに感動し鳥肌が立ちました。
ご講義中に、茶室に訪れた豊臣秀吉が寄りかかっていたという床柱の紹介もありました。
戦国の世の秀吉は、ひと時こころを落ち着かせて窓から見える月夜を眺めながらどんな国つくりを夢見ていたのでしょうか?
とっても楽しい90分間はあっという間に過ぎていきました。
今回も多くのご聴講の皆様にお越しいただきありがとうございました。
戦国の世の秀吉は、ひと時こころを落ち着かせて窓から見える月夜を眺めながらどんな国つくりを夢見ていたのでしょうか?
とっても楽しい90分間はあっという間に過ぎていきました。
今回も多くのご聴講の皆様にお越しいただきありがとうございました。
大阪四青年部連合会 会長 長谷川幸則