2019年6月21日金曜日

第507回 井上八千代先生「所作について」

6月12日は教養講座では初めてのご講演となります、人間国宝でいらっしゃいます井上八千先生にお越しいただきました。
 井上流の歴史、京舞の受け継がれて来た伝統について詳しくご説明いただきました。 
上方舞、能、人形浄瑠璃の人形振りなどの影響を受けて創設されて以来、激動の時代を乗り越えながら厳しい稽古を重ね伝統を守り続け、代々女性によって受け継がれてきました。
舞台上では舞の一部である歩き方、手の動かし方、袖の扱い、お辞儀の仕方などをお見せいただき、茶道にも通じる美しい所作についてもお話しいただけました。
 凛とした佇まいは存在感があり、所作の美しさにお客様の目も奪われていました。  


2019年6月18日火曜日

第506回:庭師 植熊 小河正行先生「露地のしつらえ」


5月15日は教養講座では初めてのご講演となります小河正行先生にお越しいただきました。
露地とは心の塵を払い去る動線で茶室と一体化し茶の湯空間を形成する重要なもの。
資料をお見せいただきながら、露地の目的や構成、蹲や飛び石などの見どころ、基本的に守らなくてはならない事を月毎に丁寧にご解説いただきました。
庭師として先代達が残してくれた庭をただ守り譲るのではなく、後世に残していくためには何年経っても学び続け、人として何が大切なのかを考えらることも大切なことだと併せてお話しいただきました。