2019年4月15日月曜日

第504回 角谷與斎先生「茶の湯釜について


3月27日は教養講座では初めてのご講演となります釜師の角谷與斎先生にお越しいただきました。
普段使用されているお道具や作品になる前の材料を展示頂いたり、スライドにて分かりやすくご説明くださいました。
中国から伝来した鍋と釜の違い、日本で独自に進化した釜の歴史、釜の作り方から修復方法、大切に長く使い未来へ繋ぐことの大切さまでご教示いただきました。




2019年3月5日火曜日

第503回 谷端昭夫先生「女性のための茶書『刀自袂』」

2月14日、本年度最初の教養講座は、裏千家学園講師の谷端昭夫先生にお越しいただきました。
 「刀自袂」とは江戸時代に大口樵翁が残した女性のための茶書。
上下巻で構成されている内容をご用意いただいた資料とともにご紹介くださいました。
 現代の教本の様に作法や道具について詳しく解説され、女性ならではの所作や考え方も含まれており、いつの時代にも通じる指南書であるとご教示くださいました。
 
 
 
 
 

2018年11月17日土曜日

第502回 下坂玉起先生「茶の湯の羽箒について」

11月12日、本年度最後の教養講座は、羽箒研究家の下坂玉起先生にお越しいただきました。
羽箒は本来茶人の自作であったとご説明くださり、流派によって様々な形状や使用方法があることをご教示くださりました。
羽箒に使われる鳥についてもスライドにて特徴や生態をご紹介くださいました。
また会場にも多数の羽箒を展示くださり、珍しい羽や細部に表れる「好み」について丁寧に教えてくださりました。


第501回 太田達先生「数寄とブリコラージュ」

10月11日は、有斐斎弘道館代表理事の太田達先生にご講演いただきました。演題は「数寄とブリコラージュ」です。
ブリコラージュとは「ありあわせの手段・手法でやりくりすること」を意味するそうです。
その土地の、その季節のものをもとに構成される数寄の茶は「ブリコラージュ」そのもので、外国の方に茶道を説明するのに便利な言葉であると教えてくださいました。
国内外で先生が関わってこられた斬新な茶会のスタイルを写真スライドで紹介くださり、それぞれの土地の文化・芸術と茶道が融合する新しい茶の湯の世界について、楽しくご教示くださいました。




2018年9月13日木曜日

第500回記念 鵬雲斎大宗匠特別講演会

第500回茶道教養講座は、鵬雲斎大宗匠をお迎えして特別講演会を開催させていただきました。
また講演会に先立ちまして、500回の節目を記念する式典も執り行わせていただきました。
会場となったグランキューブ大阪イベントホールには720名の方々にお集まりいただき、大盛会のうちに終えることができました。

ご講演では、大宗匠のお話になる御心のこもった一言一言に、相手を想い、敬うことの大切さを教えていただきました。
茶道を通じて学ぶべき様々なことや、我々日本人がこれまで守り大事にして来たものは何なのか、大宗匠のご経験もご紹介くださりながら、優しい言葉と眼差しで私たちに多くのことを語りかけていただきました。

会場は時に笑いや涙に包まれ、とても充実した時間を多くの感動とともに会場全体で共有することができました。
ご講演が終わった後は舞台を降りられた大宗匠が皆さんお一人お一人にお声をかけながら会場を巡られて、大きな喝采は決して鳴り止むことがありませんでした。
私たちは500回というこの大きな節目を経験させていただき、茶道教養講座で学んだことをあらゆる機会で多くの人に伝えていく使命があること、そして茶道の発展、青年部の更なる成長に繋げていくことを改めて自覚する機会となりました。
この先迎える600回、700回に向けて、一講座ずつみなさまに充実した内容がお届けできるように、今後も精進して歩んでまいります。
今後とも裏千家淡交会大阪四青年部、そして茶道教養講座へのご理解とご参加をお待ち申し上げております。

大阪四青年部連合会
会長 長谷川幸則





2018年9月7日金曜日

第499回 萩井好齊先生「木目と木取り」

8月2日は指物師の萩井好齊先生にお越しいただきました。
スライドにて、普段使用されているお道具や作品になる前の木材をご説明
くださいました。
また切り方によって木目(柾目・板目)がどのように出るのかを図を描き
ながら解説くださいました。
柾目とも板目とも違う、稀に表れる独特な模様である「杢目」についても
多くの写真で様々な例をご紹介くださいました。
質疑応答の際には多くの皆様のご質問に丁寧にお答えくださいました。

萩井先生のユーモアを交えた楽しいご講義に皆さま熱心に聞き入って
おられました。




2018年7月24日火曜日

第498回 神津朝夫先生「茶会記の世界」

今月は神津朝夫先生にお越しいただき、茶会記に関するお話を聞きました。
昨年ご好評だった神津先生のお話ということもあり、多くの聴講者で90分間、熱気を帯びました。

私たちが普段大寄せなどで目にする会記は、主催者側がお客様に事前にお茶会の期待度を膨らませるための予告編で、主催者や亭主側からお客様へのメッセージがこれられたものですが、昔は茶会の終わっあとに亭主側が内容を記したものや、招待されたお客が記憶をたどりながらお茶事の様子を書き留めたものとがあり、それはまさに記録のためであったと言うお話は大変興味深いものでした。

ご想像の通り、同じ茶会について亭主側とお客側両方の記録が茶会記として残っているものもあるそうで、照らし合わすと記載が違うことがあるそうです。その具体例のご講義に皆さんも興味深く聞いておられました。

過去の茶会記を読み解きながら、お茶事には今も昔も主催者の明確なメッセージや時に遊び心が込められていて、それがまさにおもてなしの表現方法であること、そして、その受け止め方はお客ごとに様々な感じ方があって良いのであり、正確であることの重要性よりも、昔の茶会記のように後から振り返りながら相手の想いを受け止めるということが大切なのではないか、という神津先生のメッセージが心に残りました。

過去の茶会記は、当時の生活形式や政治的背景など様々なストーリーを現代の我々に伝えてくれる貴重な資料であることも、先生のお話から学ぶことができました。

連日猛暑日が続く中で今回も熱心な多くの聴講者の皆様にご参加いただき、盛会に終えることができました。感謝申し上げます。


大阪四青年部連合会
会長 長谷川幸則